診療報酬は医師の給与ではない!

行政刷新会議は、事業仕分け対象を正式決定

マスコミの報道では、「医師の給与に当たる診療報酬」という表現がよく見られますが、これは何を言っているのでしょうか。

診療報酬は、病院のほぼ唯一の収入源です。

これを元に、職員の給与、機器の導入、設備の維持管理、ローンの支払い、賃貸料の支払いなどが行われます。

「世の中の給与水準が下がっているので、医師だけ給与を上げるわけにはいかない」と言う表現もおかしいです。

「医師は、労働基準にも合わない不当労働をしている」
「医療崩壊の原因は、押さえられすぎた診療報酬にある」
「医療、福祉を支える人が、一般の社会人と同等に働けるようにして欲しい」
などの意見がありますが、診療報酬を下げればこれらはかないません。

マスコミは、「医師の給与にあたる診療報酬」という言葉を使わないで欲しいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

都議選で民主が大勝

7月12日に投票が行われた、東京都議選で民主が議席を20伸ばして大勝しました。一方、自民は10減少し大敗しました。

今回の都議選は、争点がはっきりしませんでした。

結局、衆院選の前哨戦として存在したようです。

急遽立候補した、民主の候補者も易々と当選しました。

この結果は、きっと衆院選に反映されるでしょう。

さて、東京の医療は良くなるのでしょうか。

都立病院の統廃合や、後期高齢者医療など民主党は、以前からの主張を繰り返しましたが、今更都立病院の存続をさせることが出来るでしょうか。

働かない、都の職員をそのままにして、どうやって効率のいい病院が作れるのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オンライン請求義務化を提訴

オンライン請求の義務化撤回求め初の提訴へ

 全国で初めてレセプトのオンライン請求義務化の撤回を求めて国を訴える原告団が、神奈川県保険医協会の会員を中心に結成される。12月26日に「レセプトオンライン請求義務化撤回訴訟原告団」の結成総会を開き、来年1月に横浜地裁に提訴する。

オンライン請求義務化になると開業医は大変です。

1)厚労省指定の回線を取得しなければなりません。

2)専用のパソコンと用意します

3)レセコン会社が用意したソフトをインストールします。

4)回線の接続テストをします。

5)検査に合格したら運用開始です。

問題は、すべて医療機関にまかされていることです。

従って、どうしていいかわからない診療所が多いです。また、費用負担もあり、時間もかかりそうです。

こんな面倒なら、閉院しようかということになりかねません。

医師不足が言われる中、これは困ったことです。

行政が、主導して導入してほしいものです。費用の面倒もみてね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

開業医は勤務医より忙しい

これは、私の経験ですが、開業して3年になりますが、開業医の方がはるかに忙しいです。

その具体例は、

1)学会に参加できない
   勤務医時代は、必要な学会には年に2−3回は参加していました。これは、代わりに働いてくれる同僚がいるからです。また、病院も年1回の学会参加の費用負担してくれました。ですから、よく学会にいったし、発表もできました。開業すると平日の学会にはほとんど参加できません。

2)年休が取れない
   勤務医時代は、ほとんど使いませんでしたが有給休暇があり、いざとなれば休むことが可能でしたが、開業してからは休むことはできません。

3)診療以外の仕事が多い
   毎月のレセプト作成、レセプトチェック、労務管理、税務管理のしごとが残業としてあります。ほとんどの週末はこれらに費やされます。

4)電子カルテを書く時間がない
   日中は診療に追われ、カルテを完成する時間がありません。残業して夜10時頃までカルテを書いています。

5)時間外診療は断れない。
   患者に頼まれれば、土曜の午後や日曜日も診療することがあります。

勤務医時代は良かったなあ〜

一概に、勤務医だけが忙しいのではないのです。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

割りばし事故

二審も無罪の医師「報われた」割りばし事故

 99年に東京・杉並区で割りばしがのどに刺さった男児が医師の診療を受けた後に死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた医師に対し、東京高裁は20日、一審判決と同じ無罪判決を言い渡した。医師は、「9年あまり、長い苦しい時間だったが、その苦労も報われた思いです」とコメントしている。

普通に診療しても、訴えらる医師の辛さがここにもあります。

割りばしが喉に刺されば、危険なことは明らかです。

忙しい救急で十分な診察を受けられなかったのは残念ですが、これも

| | コメント (1) | トラックバック (0)

医学部定員増では解決しない

医学部定員、693人増へ=77大学で来年度から−文科省

 医師不足が深刻化している問題で、文部科学省は4日、77大学が2009年度に医学部の入学定員の拡大を計画し、増員数は計693人に上るとの集計を発表した。定員は全国で8486人となる見通しで、ピークだった1980年代前半の8280人を206人上回る。(時事通信)

「医師不足」という言葉が、マスコミにより一人歩きしています。

本質は、医師の待遇が悪いことです。

診療報酬を改定し、皆が安心して医療を受けられるようにして欲しいです。

特に、大変と言われる「産婦人科」、「小児科」、「救急」は大幅な増収になるように報酬を増やさなければ、医師は増えても、現在の状況は一向に改善しないでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「誰も責める気ない」

安心して産める社会に=「誰も責める気ない」−死亡妊婦の夫が会見

東京都内で8つの病院に救急搬送を断られた妊婦(36)が脳内出血で死亡した問題で、夫の会社員男性(36)が27日夜、厚生労働省で記者会見し、「妻が浮き彫りにしてくれた問題を、力を合わせて改善してほしい。安心して赤ちゃんを産める社会になることを願っている」と訴えた。(時事通信)

この会見で、男性の「誰も責める気ない」という言葉に、感心しました。

何かが起きればすぐ誰かのせいにする昨今。このように言えるのはすごいことです。

現場の医師や看護師にも気を配る、なかなか出来ることではありません。

痛ましいことですが、これからも頑張って子育てして欲しいと思います。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

都の職員は働かない?!

「都に任せられない」 妊婦死亡 厚労相が病院視察

厚労省も都の責任を指摘しています。

誰が悪いのかというより、もともと都の職員にはまともに救急をやる気持ちはありません。

特に、パラメディカルと言われる職種です。

例えば、レントゲン技師、臨床検査技師などです。

これらの職員は、民間に比べかなり給料がいいです。

また、年齢も高いです。

定年までいて、巨額の退職金を手にします。

もちろん、年齢が高くなると夜勤は大変ですが、医師と違って、当直の翌日は休日になることが多いです。

この職員が働かないために、救急の医師は大変です。

一人で何でもこなさなければなりません。

こんな体制で、大都市東京の救急がやれるわけがありません。

石原知事のER構想は、アメリカを模したものですが、日本とアメリカでは、医療に賭けるお金が違うのです。

気持ちだけでは医師が過労死するだけです。

なんとか、救急の医師を救って下さい。

そして、都民を救って下さい。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

問題は、東京都にあり!

妊婦死亡 7病院に受け入れ拒否され手術3日後に 東京

 妊娠中に脳内出血を起こした東京都内の36歳の女性が今月4日夜、都立墨東病院(墨田区)など七つの病院に受け入れを断られ、約1時間20分後、最終的に墨東病院に搬送された後、手術を受けたものの、3日後に死亡していたことが分かった。墨東病院はリスクの高い妊婦に対応する「総合周産期母子医療センター」に指定されているが、産科医不足のため休日の当直医が1人体制となり、救急患者の受け入れを制限していた。都は一連の経緯に問題がなかったか調査している。(毎日新聞)

救急に対応できないのは、都が産婦人科医を確保する努力を怠っているからでしょう。

現場の医療関係職員は、限られた条件で一生懸命やっています。

調査すべきは、都の保健局です。

まったく、無責任な行政です。

これも、責任を医師になすりつける、いつものパターンです。

国民、都民はもっと行政にものを言うべきでしょう。

本当に救急をやるなら、年収5千万から1億で公募すべきです。

お金をかけないで、責任だけ取らされてはたまりません。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

39時間働けますか?

医師の労働環境が悪いことは、よくマスコミにも取り上げられますが、

国民には、実感として伝わっていない気がします。

私が勤務していた病院でも、一般の病院でも以下のような勤務になることがしばしばです。

火曜日 

午前8時出勤、病棟を回り、9時から外来を行う。患者が多く、ほとんど立つ暇もなく、午後2時まで外来をこなす。午後は、検査があるので、わずかな時間で昼食をすませる。検査は、順調に行く時もあれば、時間がかかる時もある。一段落して、また病棟に回り、入院患者の診察、指示、説明を行う。今日は、当直だったことに気がつき、検食(患者と同じ給食を食べ、評価する)をすませる。当直室に行くが、明日の手術の検討のためまた病室に行く。外来から急患で呼ばれる。救急対応に追われる。12時、当直室に入り、仮眠をとるが、病棟、外来から数回呼ばれる。いつのまにか、朝になっている。

水曜日 

朝から手術が入っている。今日は午前1件、午後1件。手術室で、出前のお弁当を食べる。午後4時、手術が終わるが、術後の状態を観察するため、午後11時まで病院にいる。帰宅。

この場合、火曜日の午前8時から、水曜日の午後11時まで連続39時間仕事をしたことになります。

当直した翌日は、当然眠たいです。そんな状態でも、普通に診療を行っています。

これは、労働基準法違反ではないでしょうか。

医者の間では、「当直がきつい」と言う会話がよくされますが、それは、「俺も年だな」というのと同じ意味で使っています。

医師の当直、何とかならないのでしょうか。

8時間労働とは言いませんが、せめて24時間以内に収めて欲しいものです。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

«整形外科と美容外科